ちょっと、しつこいようだけど、この捏造事故の検証、続けます。
ある程度、速い速度で衝突したら、どんな衝撃があるか?それが判っていない人々が多過ぎる。まあ、車を全然、運転しない人々も、日本には多いだろうけどね。でも、感覚的に速い速度で衝突したら、ナンバープレートの辺りだけ、ちょこっとヘコむという事はありえない事くらい分かるだろう。
上の写真のナンバープレートがちょこっとヘコんでいるというのは、時速5~10キロくらいでも十分可能だ。私自身も、よく後ろを見ずにバックした時に、電柱や木にぶつけ、車の後ろ部分が少しヘコんだ事がある。どのくらいの時速で?バックする時だからね...。せいぜい時速5キロくらいじゃないの。それでも、これくらいヘコむのよ。車って、結構、軽くて壊れやすい素材でできているからね。
その車が時速40キロくらいで走行していたと過程する。では時速40キロでは、どのくらいの衝撃があるのか?下のビデオをご覧ください。
どうでしょうか?お分かりになりましたか?時速40キロという衝撃でも、これだけの車のダメージがあるわけ。ナンバープレートだけがヘコむなんて事はありえないわけ。車の前部は衝撃を吸収する様な構造になっており、簡単に大きくヘコむのである。
この捏造事故では、運転手が心タンポナーデ(笑)で気を失い、ブレーキを全く踏まなかったという仮定のストーリーなわけでしょ?だから運転していた時の、そのままの時速で衝突したという事なのよね。
では、この車は、どの方向から車が来たのか?下の写真を見ると、車の前面のナンバープレート部分が、直角のホテルの看板の土台部分と衝突した模様だ。普通に考えると、赤い矢印の方角から走ってきたと考えるのが自然だろう。しかし、車の後部にはチェーンで繋がっているフェンスがある(黄色い矢印)。という事は、そのアングルで走って来たという事は不可能になる。
こちらが車の後部にあるチェーンで繋がったフェンス(黄色矢印)の拡大写真。
こちらが別のアングル。チェーンで繋がったフェンス(黄色の矢印)が、車に掛かっているのが見える。
という事は、事故を装うために、1回、ホテルの看板の土台に、時速5キロくらいでぶつけた後、20センチ前後バックした。すると丁度、車の左後ろにあるチェーンで繋がったフェンスに接する様になったという事だ。
下のシーンも、救急隊が、車に撥ね飛ばされた11人の人々の救急手当てをしている様には見えない。大阪梅田なのに、和歌山市消防局(赤丸)が来ていたり、「運転士」と書かれたゼッケンみたいなものを背中に着けている赤いヘルメットの男(青矢印)も居る。全員がヘルメットを着用しており、何かの演習をしている最中という感じだ。
こちらは事故現場のグーグルマップのストリート・ビューの様子だが、駅前の近くなのにも関わらず、普段はそんなに人は居ない模様。こんな場所だったら、捏造事故のセットアップも簡単そうですね。